Plamo-4.02 用 GNOME-2.10 拡張パック ■拡張パックについて GNOME-2.10.2 のパッケージ集です。Plamo-4.02 上で固めています。 ■必要なパッケージ Plamo 付属のパッケージのうち、下記が必要となりますので、入っていなけれ ば installpkg しておいてください。 ・d/audiofile ・ap/esound ・contrib/Text/docbook_tools esound は、Plamo-4.02 標準添付のものではうまく動作しませんので、FTP サ イトの Plamo-4.0 ディレクトリより最新の esound-0.2.35-i386-P1.tgz を入 手してインストールしておいてください。 また、マルチメディア系のライブラリが追加されています (これも FTP サイ トの最新ツリーより入手してください) ので、必要に応じてインストールして ください。 ・contrib/CDtools/cdparanoia → CD の再生・取り込みに必要 (gnome-cd・sound-juicer) ・contrib/Sound/lame → MP3 エンコードに必要 (gnome-sound-recorder・sound-juicer) ・contrib/Sound/libmad, libid3tag → MP3 の再生に必要 (totem) ・contrib/Video/libdvdcss, libdvdread, libdvdnav, liba52, libmpeg2 → DVD の再生に必要 (totem) ※ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-4.02-add/misc/ にあります base 以下のパッケージも、GNOME とは関係なく Plamo に収録しておくべきも のです。一部のパッケージは、Plamo 標準のものの置き換えになります。 # sh install.sh base とすると、全てのパッケージがインストールされます。既に同名のパッケージ がインストールされている場合は、自動的に削除後更新されます。 base 以下には、Firefox も含まれています。GNOME は Firefox の Gecko コ ンポーネントを利用しますので、こちらもインストールしておく必要がありま す。Plamo 標準の Mozilla suite と同居させることも可能です。 ※ Firefox のみを利用する場合は、base 以下の次のパッケージをインストー ル(または入れ換え)するだけで構いません。 ・libglib2 ・libatk ・libpango ・libgtk2 ・firefox ■インストール main 以下のパッケージを全て、 # sh install.sh main としてインストールしてください。optional 以下のパッケージは必要なもの だけを取捨選択してインストールしてください。 optional 以下のパッケージには、いくつか依存関係がありますので、要求さ れる下位パッケージがあれば、併せてインストールしておいてください。 ・coaster → bindings/c++ 以下全て ・cpufreq_applet → cpufreq_tools ・epiphany_extensions → epiphany ・gdesklets → bindings/python 以下全て ・gnomeicu → gnet ・sound_juicer → libmusicbrainz ■実行 dot.fonts.conf を、ホームディレクトリに .fonts.conf の名前でコピーした 後、内容を適宜編集してください。KDE では GUI で設定可能である、英文フォ ント指定時の日本語フォントの置き換えや、埋め込みビットマップの使用など は、ここで設定することになります。 .xinitrc に、以下の設定を追加してください。afterstep や startkde 等の 他セッションの起動指定はコメントアウトしておいてください。 export G_FILENAME_ENCODING=@locale #export WINDOW_MANAGER="metacity" export GDK_USE_XFT=0 exec gnome-session WINDOW_MANAGER 環境変数を指定してから起動すると、GNOME が使用するウイ ンドウマネージャを切り換えることができます。一度切り換えると、その内容 は記憶されますので、以後は環境変数を指定する必要はありません。 GDK_USE_XFT=0 は、Firefox にのみ影響します。アンチエイリアシングが無効 になりますが、Firefox の Xft まわりに問題があるため、GDK_USE_XFT=0 を 推奨します。 ■制限事項 ・Firefox 内部の UNICODE デコーダの問題で、Xft・Pango 有効時に、日本語 環境では一部の文字が想定と異なるグリフで描画されます。 (GDK_USE_XFT=0 を設定して、X のコアフォントを使えば回避可能) ・以下のパッケージは未調整につき収録されていません。 - メール・PIMスイート Evolution - GNOME office (abiword・gnumeric 等) - Plug & Play 支援パッケージ群 (gnome-volume-manager・hal・howl等) - システム管理ツール gnome-system-tools - 高度ユーザ補助パッケージ群 (gnopernicus・gok・dasher等) ■TIPS ○XIM について ・Wnn7/8 や ATOK を使っている場合、GTK+2 アプリのみ、常時左下に XIM の ステータスが表示されます。GNOME 環境下以外では、ホームディレクトリの .gtkrc-2.0 に、`gtk-im-status-style = nothing' と書き込めば回避でき ますが、GNOME 環境下では効果ありません。設定エディタ (gconf-editor) で、/desktop/gnome/interface/gtk-im-status-style の値を `nothing' に 書き換えてください。また、システムのデフォルト値を変更する場合は、以 下のコマンドを root 権限で実行してください。 # gconftool-2 --direct -s --config-source xml:readwrite:/usr/et → c/gconf/gconf.xml.defaults/ -t string /desktop/gnome/interface/ → gtk-im-status-style nothing ○devilspie について ・一般のウインドウマネージャは、条件に一致するウインドウの属性を変更す る機能を持っていますが、GNOME 標準の Metacity には、このような機能が ありません。devilspie は、これを行なう補助ツールです。 ・あらかじめ、/usr/share/doc/devilspie-* 以下の sample-config.xml およ び devilspie-reference.html を参考に、ホームディレクトリに設定ファイ ル .devilspie.xml を作成してください。sample-config.xml をそのまま指 定して devilspie を実行すると、今あるウインドウの一覧がダンプされま すので、設定の参考にしてください。 ・デスクトップ設定メニューの「セッション」の「自動起動するプログラム」 に、`/usr/bin/devilspie' を指定しておくと、GNOME 起動時に自動的に起 動されます。 ○gDesklets について ・初めて使うときに、パラメータなしで `gdesklets' を実行して、デーモン を起動してください。`start' パラメータを指定してもデーモンを起動する ことはできますが、初めて実行するときには、パラメータなしで実行しない と起動しません。 ・デスクトップ設定メニューの「セッション」の「自動起動するプログラム」 に、`/usr/bin/gdesklets' を指定しておくと、GNOME 起動時に自動的に起 動されます。 ・デーモンの実行中は、パネル通知エリアにアイコンが出ます。右クリックメ ニューから設定ダイアログを出して、アイコンを消すこともできます。もう 一度表示させてい場合は、`gdesklets configure' とすると、設定ダイアロ グを出すことができます。 ・アクセサリメニューの「gDesklets」か、`gdesklets shell' で、gDesklets シェルが出ます。http://gdesklets.gnomedesktop.org/ から、お好みのア プレット (Display と呼ばれます) をダウンロードして、シェルからインス トールしてください。 ○MP3 エンコードについて ・gnome-sound-recorder と sound-juicer では、デフォルトで 3種類の形式 を選べるようになっています。 - CD の品質 (Loseless) → FLAC - CD の品質 (Lossy) → Ogg Vorbis - 音声 → WAV ・MP3 フォーマットで出力するには、gnome-audio-profiles-properties を実 行して、次の内容で新規にプロファイルを登録してください。なお、GNOME のメニューには登録されていませんので、コマンドライン等から実行する必 要があります (contrib/Sound/lame をインストールしておいてください)。 - 「GStreamer パイプライン」に以下を指定 audio/x-raw-int,rate=44100,channels=2 ! lame name=enc - 「ファイルの拡張子」に `mp3' を指定 ○cpufreq_applet + cpufreq_tools について ・Plamo-4.02 標準カーネルである 2.4 系では動作しません。cpufreq パッチ を当てて再構築したものでも同様です。2.6 系カーネルに更新し、sysfs を マウントするようにしてください。/etc/fstab にエントリを追加するだけ で大丈夫です。 ・使用する場合は、/etc/cpufreqd.conf.sample を /etc/cpufreqd.conf にリ ネームしてください。起動時に cpufreqd が起動するようになります。すぐ に cpufreqd を起動する場合は /etc/rc.d/init.d/cpufreqtools start を 実行してください。 ・アプレット側で設定した条件は、GNOME 動作中のみ有効です。常に有効にし たい場合は、/etc/cpufreqd.conf に条件を記述してください。編集した内 容は、/etc/rc.d/init.d/cpufreqtools reload を実行すると反映されます。 ・/etc/cpufreqd.conf の記述方法は cpufreq_tools のドキュメントにも載っ ていますが、アプレットで設定した条件をそのまま移す方法もあります。 1. コマンドラインから `cpufreq' をパラメータなしで実行 2. アプレットでの設定は `state user cond' で始まる行にダンプされる 3. 2.から先頭の `state user' を除いたものを、/etc/cpufreqd.conf の 末尾 (通常は `cond append delegete' の後) に追記 ○planetload_applet について ・Planet で複数スキームを設定している場合、設定ダイアログの「Planet」 をチェックしておくと、右クリックでスキームの変更ができます。 ・手動モードにしているインターフェースがある場合、「DOWN時にクリックし た時のコマンド」に `/sbin/ifctl (インターフェース) up' を、「UP時に クリックした時のコマンド」に `/sbin/ifctl (インターフェース名) down' を、それぞれ指定すると、クリックで接続・切断ができます。あらかじめ、 /sbin/ifctl を root に setuid しておいてください。 ・ppp0 等の PPP インターフェースを見ることもできます。この場合、以下の ように設定することで、モデムモニタとして使うこともできます。 - 「PPP」は `YES' を選択 - 「PPPのロックファイル」に `/var/run/ppp-common.pid' を指定 (Plamo-4.01 以前の古い ppp パッケージでは、シリアルデバイスのロッ クファイルを指定すること) - 「DOWN時にクリックした時のコマンド」に `/usr/sbin/pon -ix' を指定 - 「UP時にクリックした時のコマンド」に `/usr/sbin/poff' を指定