IPO オブジェクトからのライブラリーの作成

Linux* および Mac OS* X

ライブラリーはよく lib などのライブラリー・マネージャーを使用して作成されます。ライブラリー・マネージャーは、オブジェクト・リストを読み取り、そのオブジェクトを、次のリンク段階で使用するライブラリーに挿入します。

xiar cru user.a a.o b.o

上記のコマンドは、a.o および b.o を含む user.a ライブラリーを作成します。

-ipo-c を使用してオブジェクトが作成された場合、アーカイブには有効なオブジェクトだけでなく、そのオブジェクト・ファイルの中間表現 (IR) も含まれます。例えば、次の例は、a.o および b.o を生成します。これらのオブジェクト・ファイルは、各ソースファイルに対するオブジェクト・コードと IR が含まれたライブラリーを生成するためにアーカイブされた可能性があります。

ifort -ipo-c a.f90 b.f90

このドライバーは、オブジェクト・ファイルに保存している IR 上にコンパイラーを呼び出し、ライブラリーに挿入できる有効なオブジェクトを生成します。

xiar を使用することは、xild -lib を指定するのと同じです。

Mac OS X のみ

xilibtool を使用する場合、スタティック・ライブラリーを生成するには -static、ダイナミック・ライブラリーを生成するには -dynamic を指定します。例えば、次のコマンド例は、a.ob.o、および c.o オブジェクトを含むスタティック・ライブラリー、mylib.a を作成します。

xilibtool -static -o mylib.a a.o b.o c.o

次のコマンド例は、a.ob.o、および c.o オブジェクトを含むダイナミック・ライブラリー、mylib.dylib を作成します。

xilibtool -dynamic -o mylib.dylib a.o b.o c.o

xilibtool を指定することは、xild -libtool を指定するのと同じです。

Windows* のみ

xilib または xilink –lib を使用してライブラリーを作成し、IPO 擬似オブジェクト・ファイルのライブラリーを作成して、コマンドラインでそれらをリンクします。

例えば、次のようなコマンドを使用して 3 つの擬似オブジェクト・ファイルを作成するとします。

ifort /c /Qipo a.obj b.obj c.obj

さらに、a.obj にはメインのサブプログラムが含まれているとします。次のようなコマンドを入力して、オブジェクトをリンクします。

xilib -out:main.lib b.obj c.obj

または

xilink -lib -out:main.lib b.obj c.obj

ライブラリーとメインプログラムのオブジェクト・ファイルを次のようなコマンドを入力してリンクします。

xilink -out:result.exe a.obj main.lib