コンパイラー・オプション -convert (Linux* および Mac OS* X) または /convert (Windows*) を使用する方法では、その他の方法と併用しない限り、すべての書式なしファイルのユニット番号に対して、数値形式を 1 つしか指定できません。
コンパイル時に数値形式を指定し、同じ -convertkeyword (Linux および Mac OS X) コンパイラー・オプションまたは /convert:keyword (Windows) コンパイラー・オプションを使用してすべてのルーチンをコンパイルする必要があります。1 つのソースプログラムを異なる ifort コマンド (または IDE の対応するオプション) でコンパイルし、それぞれ特定の形式を読み取る複数の実行プログラムを作成することもできます。
他の方法を指定すると、この方法よりも優先されます。例えば、環境変数または OPEN 文の CONVERT キーワードを使用することで、-convert keyword (Linux および Mac OS X) または /convert:keyword (Windows) コンパイラー・オプションで指定した書式とは異なる書式を使用するユニット番号を指定できます。
次のコマンドは、すべてのユニット番号で (他の方法が指定されていない場合) VAX D_floating (および F_floating) 浮動小数点データを使用するように、プログラム file.for をコンパイルします。データは、ファイル形式とリトル・エンディアン・メモリー形式 (リトル・エンディアン整数、S_floating、T_floating、および X_floating リトル・エンディアン IEEE* 浮動小数点形式) の間で変換されます。作成される vconvert.exe ファイルは、次のように実行することができます。
Linux および Mac OS X:
ifort file.for -o vconvert.exe -convert vaxd
Windows:
ifort file.for /convert:vaxd /link /out:vconvert.exe
この方法は、すべての書式なしファイルのユニット番号に影響を与えるため、-convert keyword (Linux および Mac OS X) コンパイラー・オプションまたは /convert:keyword (Windows) コンパイラー・オプションだけでは、1 つの書式からデータを読み取り、それを他の書式で書き出すことはできません。環境変数を設定する方法、または OPEN 文の CONVERT キーワードを使用する方法と併用すれば、特定のユニット番号に対して、別の形式を指定することができます。
詳細は、次のトピックを参照してください。
convert コンパイラー・オプション