非ネイティブデータを移植する際の注意事項を示します。
書式なしデータとともにソースコードを移植する場合、各ベンダーは書式なしファイルのレコード長 (RECL 指定子) を指定するのに異なる単位を使用していることがあります。書式付きファイルは文字数 (バイト) 単位で指定されますが、書式なしファイルはインテル® Fortran (デフォルト設定) とその他の一部のベンダーではロングワード単位で指定されます。
ソースファイルの変更なしに、書式なしファイルの RECL の単位 (バイトまたはロングワード) を指定するには、-assume byterecl (Linux* および Mac OS* X) または /assume:byterecl (Windows*) コンパイラー・オプションを使用します。あるいは、Windows の場合、プロパティー・ページの [Data (データ)] カテゴリーで [Use Bytes as RECL=Unit for Unformatted Files (書式なしファイルでバイトを RECL= 単位で使用)] を指定することもできます。
Fortran 95 標準 (American National Standard Fortran 95、ANSI X3J3/96-007、および International Standards Organization standard ISO/IEC 1539-1:1997) には、次のように記されています: 「ファイルが書式なし入出力のために接続された場合、長さはプロセッサー依存の単位で測定される」
一部のベンダーは、レコード型を決定するために異なる OPEN 文のデフォルト設定を適用します。インテル® Fortran のデフォルトのレコード型 (RECORDTYPE) は、OPEN 文の ACCESS および FORM 指定子の値に依存します。
一部のベンダーは、論理データ型に異なる識別子を使用します。例えば、"true" を表すのに、01 の代わりに 16 進の FF を使用するなどです。
移植するソースコードは、ビッグ・エンディアンで使用するように書かれていることがあります。