書式なしデータに対して非ネイティブ数値形式を指定する方法はいくつかあります。
特定のユニット番号に対応する環境変数を、ファイルを開く前に設定する。環境変数は、FORT_CONVERTn という名前を持ちます (n はユニット番号を指します)。詳細は、「環境変数 FORT_CONVERTn を使用する方法」を参照してください。
特定のファイル名拡張子に対応する環境変数を、ファイルを開く前に設定する。環境変数は、FORT_CONVERT.ext または FORT_CONVERT_ext という名前を持ちます (ext はファイル名拡張子またはサフィックスを指します)。詳細は、「環境変数 FORT_CONVERT.ext または FORT_CONVERT_ext を使用する方法」を参照してください。
一連のユニットに対応する環境変数を、アプリケーションを実行する前に設定する。環境変数は、F_UFMTENDIAN という名前を持ちます。詳細は、「環境変数 F_UFMTENDIAN を使用する方法」を参照してください。
特定のユニット番号に対応する OPEN 文の CONVERT キーワードを指定する。詳細は、「OPEN 文 CONVERT を使用する方法」を参照してください。
CONVERT=keyword 指示子を指定する OPTIONS 文を使用して、プログラムをコンパイルする。この方法は、プログラムが指定する書式なしデータを使用するすべてのユニット番号に影響を与えます。詳細は、「OPTIONS 文を使用する方法」を参照してください。
適切なコンパイラー・オプションでコンパイルする。この方法は、プログラムが指定する書式なしデータを使用するすべてのユニット番号に影響を与えます。Linux* および Mac OS* X では -convert keyword オプション、Windows* では /convert:keyword コマンドライン・オプションまたは IDE オプションを使用します。
上記のいずれの方法も指定されていない場合、ネイティブ・リトル・エンディアン形式が使用されます (ディスクとメモリーの間で変換は行われません)。
「サポートされるネイティブ数値形式と非ネイティブ数値形式」に示したキーワードは、リトル・エンディアンおよびビッグ・エンディアンのみをサポートする環境変数 F_UFMTENDIAN を使用する方法を除き、すべて上記の方法とともに使用できます。
複数の方法を指定する場合、書式なしデータを含むファイルを開くと、次の優先順位が適用されます。
特定のユニット番号に対応する環境変数 (FORT_CONVERTn) をチェックします。これは、特定のユニットで開かれたすべてのファイルで適用されます。
特定のファイル名拡張子に対応する環境変数 (FORT_CONVERT.ext は、FORT_CONVERT_ext の前にチェックされます) をチェックします。これは、指定したファイル拡張子を持つすべてのファイルで適用されます。
特定のユニット番号 (またはすべてのユニット) に対応する環境変数 (F_UFMTENDIAN) をチェックします。
この環境変数は、アプリケーションが実行を開始してからチェックされます。
OPEN 文の CONVERT 指示子をチェックします。
プログラムのコンパイル時に CONVERT=keyword 指示子を含む OPTIONS 文が指定されていたかどうかをチェックします。
プログラムのコンパイル時に、コンパイルオプション-convert keyword (Linux および Mac OS X) または /convert:keyword (Windows) が指定されていたかどうかをチェックします。