ifortvars ファイルを使用するコンポーネントの場所の指定

コンパイラーを起動する前に、コンパイラーの関連コンポーネントの場所を定義する環境変数が設定されていることを確認する必要があります。

インテル® Fortran コンパイラーのインストールには、実行して環境変数を設定することができるファイルが含まれています。

次の情報は、オペレーティング・システムに依存します。

Linux および Mac OS X:

コンパイラーを使用する前に、環境変数を設定します。コマンドラインから source コマンドを使用して、シェルスクリプト (ifortvars.sh または ifortvars.csh) を実行し、環境変数を設定することができます。

このスクリプトでは、引数にアーキテクチャーを指定します。

例えば、bash シェルでこのスクリプトファイルを実行するには、次のコマンドを使用します。

source /opt/intel/Compiler/version_number/package_id/bin/ifortvars.sh ia32

C シェルを使用する場合は、.csh バージョンのスクリプトファイルを使用します。

source /opt/intel/Compiler/version_number/package_id/bin/ifortvars.csh ia32

Linux または Mac OS X の起動時に ifortvars.sh を自動的に実行するには、.bash_profile ファイルを編集し、ファイルの最後に上記の行を追加します。次に例を示します。

# set up environment for Intel compiler source /opt/intel/fc/version_number/package_id/bin/ifortvars.sh ia32

適切な環境変数が設定されていることを確認しないでプログラムを実行すると、コンパイルしたプログラムを実行する際に、次のようなエラーが表示されます。

./a.out: error while loading shared libraries: libimf.so: cannot open shared object file: No such file or directory

Windows:

通常、ifortvars.bat バッチファイルを実行する必要はありません。Fortran コマンドライン・ウィンドウは、これらの環境変数を自動的に設定します。

このコマンドライン・ウィンドウを起動するには、[スタート] > [すべてのプログラム] > [Intel(R) Software Development Tools (インテル(R) ソフトウェア開発ツール)] > [Intel(R) Visual Fortran Compiler Professional (インテル(R) Visual Fortran コンパイラー・プロフェッショナル)] から [Fortran Build Environment for applications running on <architecture-name> ( <architecture-name> 対応アプリケーション用 Fortran ビルド環境)] を選択します。

Note icon

[Fortran Build Environment for applications running on <architecture-name> ( <architecture-name> 対応アプリケーション用 Fortran ビルド環境)] メニューを使用しないでコマンドライン・ウィンドウを起動する場合や、独自のスクリプトからコンパイラーを起動する場合は、バッチファイルを実行する必要があります。

このバッチファイルは、インテル® Fortran が使用するディレクトリーを、既存のパスの先頭に挿入します。これらのディレクトリーは最初に指定されているので、Windows が提供するパスリストのディレクトリーよりも先に検索されます。これは、既存のディレクトリー・パスに、インテル® Fortran が必要とするファイルと同じ名前のファイルが含まれているような場合には特に重要です。

必要に応じて、PIF エディターで初期化ファイルとして指定することで、Windows システムでセッションを開始するたびに ifortvars.bat を実行することができます。

このバッチファイルには、2 つの引数を指定します。

<install-dir>\bin\ifortvars.bat <arg1> [<arg2>]

<arg1> は、次のいずれかです。

<arg2> を指定する場合は、次のいずれかです。

<arg2> を指定しない場合は、インストール処理時に検出された Visual Studio のバージョンが指定されます。