デバッグのためのプログラムの準備

このセクションでは、プログラムのデバッグを行うための準備について説明します。

コマンドラインでのデバッグの準備

コマンドライン (ifort コマンド) を使用して、プログラムのデバッグを行うための準備をするには、次の操作を行います。


  1. コンパイラー・エラーおよびリンカーエラーをすべて修正します。

  2. コマンドウィンドウ (インテル(R) Fortran プログラムフォルダーからアクセスできる Fortran コマンドウィンドウ) で、完全なデバッグ情報を設定し、最適化を行わずに、プログラムのコンパイルとリンクを行います。

    ifort -g file.f90 (Linux および Mac OS X)

    ifort /debug:full file.f90 (Windows)

Linux および Mac OS X では、-g コンパイラー・オプションを使用して、最適化されていないコードを作成し、シンボリック・デバッグに必要なシンボルテーブル情報とトレースバック情報を取得します。(-notraceback オプションを指定すると、トレースバック情報は生成されません)。

Windows では、/debug:full コンパイラー・オプションを使用して、完全なデバッグ情報を作成します。最適化されていないコードのシンボリック・デバッグに必要なローカル・シンボル・テーブル情報とリンクに必要なグローバル・シンボル・テーブル情報を生成します。

Microsoft* Visual Studio* でのデバッグの準備

(Windows の場合)

統合開発環境 (IDE) で、プログラムのデバッグを行うための準備をするには、次の操作を行います。


  1. IDE を開始します (プログラムフォルダーから適切なバージョンの Microsoft Visual Studio を選択します)。

  2. ソリューションを開きます ([File (ファイル)] メニューから [Open Solution (ソリューションを開く)] または [Recent Projects (最近使ったプロジェクト)] を選択します)。

  3. [Solution Explorer (ソリューション エクスプローラ)] ウィンドウを開きます。

  4. デバッグの対象となるソースファイルを表示するには、そのファイル名をダブルクリックします。次のような画面が表示されます。


  5. [Build (ビルド)] メニューから [Configuration Manager (構成マネージャ)] を選択し、[Debug] 構成を選択します。

  6. プロジェクトのコンパイル設定およびリンク設定を確認するには、[Solution Explorer (ソリューション エクスプローラ)] ウィンドウからプロジェクトを選択します。[Project (プロジェクト)] メニューから [Properties (プロパティ)] を選択し、左ペインから [Fortran] フォルダーをクリックします。同じように、プロジェクトで設定されたデバッグオプション (コマンド引数や作業ディレクトリーなど) を確認するには、プロジェクトの [Property Pages (プロパティ ページ)] ダイアログボックスから [Debugging (デバッグ)] フォルダーをクリックします。

  7. アプリケーションをビルドするには、[Build (ビルド)] > [Build Solution (ソリューションのビルド)] を選択します。

  8. テキストエディターを使用して、コンパイラー診断メッセージによって検出されたソースコードの問題を解決し、必要な場合は再コンパイルします。

  9. ソースファイル内にブレークポイントを設定して、プログラムをデバッグします。