openmp-lib、Qopenmp-lib

 

リンクに使用する OpenMP* ランタイム・ライブラリーを指定します。

IDE オプション

なし

アーキテクチャー

IA-32、インテル® 64、IA-64 アーキテクチャー

構文

Linux:

-openmp-lib type

Mac OS X:

なし

Windows:

/Qopenmp-lib:type

引数

type

使用するライブラリーの種類 (互換性レベル) を指定します。設定可能な値は以下のとおりです。

legacy

レガシー OpenMP ランタイム・ライブラリー (libguide) を使用するようコンパイラーに指示します。この設定では、他のコンパイラーを使用して作成されたオブジェクト・ファイルとの互換性は提供されません。これは古いオプションです。

compat

互換 OpenMP ランタイム・ライブラリー (libiomp) を使用するようコンパイラーに指示します。この設定では、Microsoft* コンパイラーおよび GNU* コンパイラーを使用して作成されたオブジェクト・ファイルとの互換性が提供されます。

デフォルト

-openmp-lib compat
または /Qopenmp-lib:compat

コンパイラーは、互換 OpenMP ランタイム・ライブラリー (libiomp) を使用します。

説明

このオプションは、リンクに使用する OpenMP ランタイム・ライブラリーを指定します。

レガシー OpenMP ランタイム・ライブラリーは、他のコンパイラーでサポートされている OpenMP ランタイム・ライブラリーを使用して作成されたオブジェクト・ファイルとの互換性はありません。

互換 OpenMP ランタイム・ライブラリーは、Microsoft OpenMP ランタイム・ライブラリー (vcomp) および GNU OpenMP ランタイム・ライブラリー (libgomp) を使用して作成されたオブジェクト・ファイルと互換性があります。

互換 OpenMP ランタイム・ライブラリーを使用するには、-openmp-lib compat (Linux) または /Qopenmp-lib:compat (Windows) オプションを使用してアプリケーションをコンパイルしリンクします。このオプションを使用するには、以下のいずれかのコンパイラー・オプションも指定する必要があります。

Windows システムでは、互換 OpenMP ランタイム・ライブラリーは Microsoft C/C++ コンパイラーでコンパイルされた OpenMP オブジェクト・ファイルと、インテル® C++ コンパイラーまたはインテル® Visual Fortran コンパイラーでコンパイルされた OpenMP オブジェクト・ファイルを組み合わせます。リンクフェーズで、ランタイム・ライブラリーの単一でコヒーレントなコピーが生成されます。

Linux システムでは、インテルの互換 OpenMP ランタイム・ライブラリーは GNU gcc コンパイラーでコンパイルされた OpenMP オブジェクト・ファイルと、インテル® C++ コンパイラーまたはインテル® Fortran コンパイラーでコンパイルされた同様の OpenMP オブジェクト・ファイルを組み合わせます。リンクフェーズで、ランタイム・ライブラリーの単一でコヒーレントなコピーが生成されます。

-openmp (Linux) または /Qopenmp (Windows) コンパイラー・オプションの有無に関係なく、インテル® Fortran コンパイラーで生成されたオブジェクト・ファイルと、GNU Fortran コンパイラーでコンパイルされたオブジェクト・ファイルをリンクすることはできません。これは、これらの Fortran ランタイム・ライブラリーに互換性がないためです。

Note icon

互換 OpenMP ランタイム・ライブラリーは、インテル® コンパイラー 10.0 よりも前のバージョンを使用して作成されたオブジェクト・ファイルと互換性がありません。

代替オプション

なし

関連情報